今回は、「整体って何するの?」について、書かせて頂きますね!
結論から申し上げますと、整体院によって内容やアプローチ方法もバラバラであり、これをやるという明確な回答はありません。
整体は、個々の状態やニーズに合わせて施術が行われ、痛みや不調を軽減することや持続可能な姿勢改善をサポートしているところが多いです。
身体の調和とバランスを促進するための総合的なアプローチであり、一般的に多く行っている手法には以下のようなものが挙げられます。
- 骨格調整:関節や骨の位置を正確に調整することで、適切な姿勢をサポートします。産後の骨盤矯正などがこれに当たります。
- 筋肉の緊張緩和:筋肉や組織の柔軟性を高めるために、適切なマッサージやストレッチ、運動にて筋肉の緊張をほぐします。デスクワークの方の肩こり、腰痛、頭痛などの症状への施術がこちらになります。筋肉の緊張をほぐすことは、特に緊張型の自律神経の乱れに対処するのに有益な可能性があります。
- 姿勢の改善:関節の可動性や筋力を向上させて、正しい座り方や立ち方、歩き方などの日常生活動作について指導します。ストレートネックや猫背姿勢など姿勢の悪い方が、近年では著名に増加しています。不良な姿勢は自律神経に影響を与えることがあります。整体による骨格や筋肉の調整は、正しい姿勢を促進し、それに伴って自律神経のバランスを整える可能性があります。
- 呼吸の改善:正しい呼吸法を指導して、呼吸のパターンを整えます。不良姿勢からの影響で呼吸が浅く、早くなっている方がとても多くなっています。正しい呼吸は自律神経のバランスを整えることに寄与することが期待されます。
- ストレス解消:疲労の蓄積や痛みなど不調を抱えると、ストレスを感じる時間が長くなってしまいます。整体による施術はストレスホルモンの分泌を軽減して、身体的なストレスや疲労を緩和して心身のリラックスを促進することが期待されます。
- 姿勢や健康に関する教育:患者様に自分の姿勢や動作、生活習慣に対する認識を高めて頂き、日常生活での不調発生の予防を教育していきます。
ここからは当院で行っている具体的なアプローチの1つについて、記載してみようと思います。
当院のアプローチ方法
【筋膜調整】という言葉を知っていますか?
テレビで放映されてから書籍も多く出ており、最近のトレンドとなっています。
筋膜とは、身体内で様々な組織や器官を包む結合組織であり、強靭で薄い膜状の構造を指します。
例えるなら、明太子のように周りは薄皮に包まれていて、その中に身が詰まっていますね。薄皮が筋膜で、中に詰まっている身が筋肉ということになります。
筋膜には主に3つの種類があります。
- 筋膜:筋膜は筋肉を包み込む組織であり、筋肉の繊維や筋肉の束をまとめて保護します。これによって筋肉の動きが調整され、力を伝達しやすくなります。
- 内臓筋膜:内臓を覆う結合組織で、内臓器官を支え、位置を固定しています。内臓筋膜は臓器同士を仕切り、整然と配置された状態を維持します。
- 神経筋膜:神経組織を覆う組織であり、神経を保護して支えます。神経筋膜が正常な状態であることは、神経系統の適切な機能に寄与します。
これらの筋膜は全身に広がり、相互に連結しています。筋膜は柔軟でありながらも強靭で、身体の構造や機能に影響を与えています。
当院では、筋膜が硬くなって制限されることによって引き起こされる様々な症状や不調に対して、筋膜調整を個々の状態に合わせて行っています。
筋膜調整の主な目的は、筋膜のバランスを整え、柔軟性を向上させることです。これによって、身体の異常な緊張や関節の可動域制限が緩和され、運動や姿勢の矯正が期待されます。
具体的な手法には、以下のようなものあります。
- 筋膜伸長法:特定の部位に焦点を当て、筋膜を伸ばす手法。これにより筋膜の緊張が緩和されます。
- 筋膜リリース:筋膜にかかる圧力を緩和し、緊張を解放する手法。指や肘を使って、特定のポイントに圧力をかけます。
- 操縦法:筋膜をリリースするために、患者様の特定の動きを誘導する手法。
筋膜というのは、全身繋がっています。身体の前後左右など何種類か繋がるラインがあります。つまり、どこかの筋膜が固くなるとそれに引っ張られる形で、全身の筋膜も少し固くなるということです。
例えば、体の後ろ側をつないでいる筋膜のラインをバックラインと呼び、首の後ろからふくらはぎにかけて繋がっています。
慢性的な肩こりでお悩みの方が、首や肩のマッサージをしても、一時的には楽になってもすぐに戻ってしまう場合、ふくらはぎの筋膜リリースを行うことで快方に向かうこともあります。
筋膜調整では、このように固まっている筋膜を柔らかくすることを目的としています。
特に筋膜リリースの場合は、筋膜を引っ張って伸ばしていく施術が中心となり、マッサージとは少し違う印象を受けるかもしれません。
最後に、整体によるアプローチは個々の状態に応じて異なります。具体的な症状やニーズに合わせて、整体師との相談が重要になります。また、医療的な問題がある場合は、医師の指示に基づいて整体を受けることも大切だと思います。